幼児教育・保育無償化について<続き>
「内閣府子ども・子育て会議」の現場からのレポートです。
<本文より抜粋>
(前略)特に伝えたかったのは、無償化に関して「認可外保育は除外する」という情報が出ている点への異議、懸念です。
待機児童を平成32年度末までにゼロにする政策が推し進められ、企業主導型保育も促進され平成28、29年度には5万人の受け皿確保、平成29年にはさらに2万人の受け皿確保に取り組み「子育て安心プラン」を前倒しする動きが出ています。これ自体は非常に素晴らしい取り組みだと思います。しかし、このような企業主導型保育所はいわゆる「認可外保育所」となります。そこには、認可外保育所に最初から入所したい人よりも、認可保育所に入れずに否応なく認可外保育所に行く人が多い現状があります。
罪のない子供たちやご家庭に、格差や不公平があってはならないと考えます。
(※以上は11/7の会議時点、現時点では「認可外保育は対象外」を否定する旨も報道されています→幼児教育無償化 200万人増:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO23254940Y7A101C1MM8000/)(後略)
試算しないで公約にしてるの?保育無償化するんじゃないの?
*2017/11/9追記 まだ議論は続いています。現場の声を上げ続けていきましょう。
このニュースを見て、「おいおい」と思うだけではいけない。
政治的なことは書くのは嫌だ。みんなそれぞれに思いがあって投票していると思うし、その思いを否定することはしたくない。
でも、これについては書かざるを得ない。
うちの子たちは、東京都認証保育所に通ってる。
認可保育園の不承諾通知を何度も受け取ってきた。家の真裏に保育園があるのに入れない。
隣の駅まで電車で登園している。
月の保育料は、二人合わせて14万5千円。
吉祥寺の駅近くの園。高い。
区から補助が出て、自己負担額は二人分で8万円ほど。それでも認可園の倍近い。
都の認証園は、認可園と違って、自治体によって補助に差がある。最近は増額されているところも多いが、補助額が一人当たり月に1万程度という自治体も、まだ多い。
うちの園の近くには無認可の園があって、そこは一人につき保育料が13万だそうだ。
無認可だから、補助がないに等しい。
そして、次の年の在籍を確保するために20万ものお金がかかり、そのお金は「施設なんとか料」として返金されない。と、認可園を何度もチャレンジし落とされていた友人が言っていた。
園を選んでいるんじゃなくて、認可園に入れないから高額な保育料を払って預けている。
こんなことは、言われなくてもみんなわかってたんじゃないのかなあ。
今回の選挙で自民党は、なぜか唐突に幼児教育&保育無償化を掲げてきた。
あくまでも個人的な印象だけれど、増税の言い訳&議席の獲得のための思いつきのようにしか聞こえない。
それで、選挙勝っておいて、これですかい。
ふざけるな、と言いたい。
できるなら、もっと汚い言葉を使いたい。
まず、待機児童問題を、きちんと解決してからでしょうが。
・待機児童ゼロにしてください。
・フルタイム勤務の正社員以外も、認可保育園にきちんと入れるようにしてください。
今、自営、フリーランス、時短勤務の人は非常に不利です。どんな働き方をしていても、認可に入れるようにしてもらう、もしくは認証園との格差をなくしてもらわなければ、困るんだよ。
「若者の起業」「多様な働き方」を推進する社会において、こんなことされては困るんだよ。
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もっと言えば、今のタイミングで、国の借金返済を差し置いての幼児教育無償化、保育無償化は必要ないと思う。結果的に借金返済を先送りするだけでしょ。
グランドデザインのない、思いつきだけの公約をかかげている某自民党に、心底不快感をおぼえてます。
なぜ二極化する? ワーママと専業主婦
最近よく思うこと。この前、友人とも話してこの思いが強くなった。
ワーママと子育て専業主婦が二極化しているようになってるうちは、まだまだなんだろうな。
働きながらの子育てはもっともっと多様化すべき。
それに合わせて、幼稚園や保育園も対応できるようにならないと。
オーストラリアでは働くスタイルに応じ、週に何日間預けるかを選べる。
そもそも、保育園が高いから5日預けられる人も少ないみたいだけど、パートタイムでも最低時給が2000円くらいで、同一労働同一賃金が徹底されているので、働く時間が短くても生活していける(そのぶん雇い主は大変だけど、それはまた別の話)。
話は戻るけど、専業主婦とワーママが、お互いに批判的な感情を少しでも持っているのは、おかしいと思うんですね。
それぞれの人生があって、それぞれの仕事があって、それぞれの家庭の事情がある。子供を一歳から保育園に入れたい人も、二歳から幼稚園に入れたい人もいる。
もっともっと多様化すればいい。それを、見据えたシステム作り、してほしいなあ。
【お仕事】新店紹介「現代割烹Terra」
六本木の「現代割烹Terra」さまの紹介記事を書きました。
大変美味しく、清々しさのある素晴らしいお店です。
【お仕事】原価を安定させるためのあれこれ
飲食店の原価管理について書きました。
これから飲食店をやる方、オープンして間もない方向けです。
お母さんの時間。
子育てしながら(育休だけど)仕事しています、と言うと、「うわーがんばるねえ」といった反応が多い。
そのたびに、「いえいえ」と返すのだけれど、正直「いやそんながんばっているわけではない」と心の中でつぶやいている。
ライター業を始めた頃、ちょうど二人目の子が生後3ヶ月くらいだった。
よく寝てくれるのをよいことに、空き時間すべて仕事しているくらいの感じで、そうでない時も頭の中は仕事のことばかり考えていた。
その結果、何が起こったか。
あるとき、よくイライラしている自分に気がついた。
あと数行書けば終わるのに、子が泣き出した。
ここでお昼寝してくれれば、これができるのに。
そんなことばかりに頭を支配されて、思い通りにならないときにイライラが出てくるようになった。
今はそうじゃない。
「思い通り進まなくて当たり前」というのを前提にしている。
だから、子供が風邪引いて保育園休んでも、夜なかなか寝なくても、たとえ夜中起こされて寝不足でも、全部それでよい。
昼間、眠くなったら、仕事やめて昼寝しちゃう。
今週4本書くはずが、2本しか書けなくても、それでよいことにした。
そうすると、面白いことに気がついた。
「出てくる結果は、大して変わらない」
思い通りにいかないときと、思い通りにいくときと。
一ヶ月トータルで見てみたら、きっとどこかで帳尻が合ってるんだよね。
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子供が周りにいて仕事を進めるのは、はっきりいって困難だ。
政府の進めるリモートワーク(テレワーク)も、子供を保育園に預けるのが前提でないと、よりお母さんは大変になってしまう。
そのへん、お偉いさん方は、みんなわかっているのかなあ。
最近、よく思う。
お母さんが元気じゃないと、家族がおかしくなって、子供にしわ寄せがいって、国がおかしくなる。
お母さんが元気なためには、仕事をしないのが一番なんて思わない。そんなことを主張する人がいたら、ちょっと腰を据えてお話をしたい。
子育てしても、社会的にも活躍して、みんなが生き生きと暮らせるのが理想。
でもいまの社会は、それをやりにくい。
お母さんが強い不公平感を感じてる。
私ばかりこんな頑張ってる、私ばかり早退しなきゃいけない、私ばかり介護しなきゃいけない、と。
じゃあ、どうすればいいんだろう?
お母さんにも、時間を自由に使える権利を皆が認めればいいんじゃないかな。
そのための休暇制度があって良い。
平日の一人の休み。その休みは、
自分が自分に戻れる時間。
一日中、好きなことできる時間。
友達と飲みに行って、語れる時間。
ライブにいって、音楽のシャワーを浴びれる時間。
旅行に行って、山の空気を吸う時間。
思い切り残業して仕事ができる時間。
「時間」を「自由」と読み替えてもいい。
お母さんがそういうことしようとすると、「子育ての間くらいは我慢しろ」だの、「不謹慎」とか言われて、一体何なんだろうと思う。
人間らしくいられる時間が足りなすぎるんだよね。
それがあれば、もっと元気になれる。子供にも、家族にも、優しく接することができる。
お父さんだって、そういう時間欲しいよね。
でも多くのお母さんはきっとお父さん以上に、色んなしがらみに縛られている。
社会がその事実をきちんと把握して、理解して、みんながサポートすればいい。
そうなったら、きっとこの国は大きく変わると思う。
ライターのはしくれとして、本当はそういうメッセージを、皆に届けていきたい。