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フリーライターのブログ。三児の母。FWAフリーライター協会代表

決意とスイッチ ~ 子育てママの独立・フリーランスについて考える 3

今日のテーマは子育てママに限らず、何らかの形で独立を考えるすべての方に。。。

 

ここまで読んできて、私にもフリーランスや独立、もしくは副業できるかも?

そんな風に思っていただける方が一人でもいたらとても嬉しい。

過去の記事はこちら

http://yayoishands.hatenablog.com/entry/2017/03/21/100616

http://yayoishands.hatenablog.com/entry/2017/03/30/231256

 

今日は、いざ扉を開ける前に整えるべき「気持ち」について書きたいと思う。

 

会社に頼らず自分で稼いでいこうとするときに、一番大切なのは何か?

それは「スイッチの切り替え」。

これさえできれば、準備の8割はできたようなものだ。

逆に言うと、それくらいこのスイッチは重かったり固かったりする。

 

「自分の力で生きていく」

決意さえ決まれば、人間は強い。不安を遥かに凌駕する新たなアイディアの泉が、こんこんと湧き出てくるはずだ。

不思議なのは、ああでもない、こうでもないと悩んでいた日々と何ら変わらないはずなのに、決意をしてスイッチを変えるだけで、全てが変わったかのように思えることだ。

 

それは何故か?

「どうなるかわからないことを心配しても仕方がない」ということに気づくからだろうと、私は思う。

 

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「不安の正体」は、実体がない。

どうなるかわからない。見えないことを不安に思っているだけなのに、不安というのは感じれば感じるほど増大するのがやっかいだ。

心配事もキリがない。仕事が思うほどなかったらどうしよう、スキルが足りないとクレームが出たらどうしよう?と。

 

 でもそれは、自分の脳内で起きている妄想、仮想であるということを常に意識していればいい。

そして、不安を解決する方法はただ1つ。

 

具体的に動くこと。

 

何もせず、不安だ不安だと時を過ごしていることは、一番の時間の無駄だと私は考える。

具体的に何かをする。

何をしていいかわからない?何でもよい、友達や家族に考えを聞いてみるだけでも良いのだ。

 

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「決意」をすると、ふっ切れる。

そして、今まで考えられなかったほどに肩の荷が軽くなり、また自分の二本の足でしっかりと地面を踏みしめこの地上に立っている感じがするだろう。

私はこの、起業に向けて気持ちがふっ切れた日のことを忘れられない。全身をアドレナリンが駆け巡り、「大丈夫、やれる」と根拠なき自信が溢れてきたものだ。

 

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ではその決意をするために、最初にすべきことはなにか?

 

まず、「何故、いまの自分の環境を変えたいのか」を明確にする。

子供と一緒にいる時間を増やしたい、でもよい。自分の可能性を試してみたい、でもよい。その夢に向かって第一歩を歩み出すのだから、動機は限りなく明確なほうがよい。

 

次に、「自分は何ができるのか」を棚卸ししよう。

会社で仕事をしていると、漠然と様々な業務をこなし、各分野においての自分のスキルを見失いがちになる。

 

英語なら、ヒアリング、スピーキング、文書作成能力がそれぞれどのくらいなのか。

経理なら、リーダーレベルかアシスタントレベルなのか、例えば仕訳ならどこまで明確にわかっているのか。人に教えられるレベルか。

 

組織に属さず仕事をすることは、すなわち「自律、自走性のある人材」であることを求められる。どの分野で自分は自走ができるのか、しっかりわかっておきたい。

 

そして、特に業務委託等で働く際には「自分を安売りしない」と心に決めよう。

世の中には在宅等で仕事をしたい人たちを狙った詐欺紛いの求人がたくさんある。

 

ちなみに私が昨日見たものは、TOEIC900点以上を要求しつつ、一文字あたり0.6円という信じられない安価の英文ライターの仕事だ。3000字で1800円。下調べ込みで3000字を書くには2時間は必要。最低賃金を下回っている。

そういったものに引っ掛からないよう、出来れば世の中の派遣会社の給与相場などで、自分の求める一時間あたりの単価を設定しておきたい。それをベースに、仕事の単価を見ていけばよいと思う。

 

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もうひとつ。

「決意」のスイッチを押すために、考えて損はないことを書いておく。

 

人生はいつでも、やり直しができる。

何千万という元手がかかるビジネスをやるわけではないのなら、より、そう思う。

 

もし独立して何かのビジネスを始め、数百万の穴を開けてしまったとしよう。

その数百万の穴埋めは、一体何年で払い戻せるか? 車を購入した場合を考えてみよう、せいぜい5年で取り戻せるのではないか?

それよりも、チャレンジしたこと、失敗したことによって得られる経験値のほうが、その後の人生においてお金では代えられないほどの役割を演じてくれるはずだ。

 

やろう、と決めたら出来る。

やるために考え尽くすから、出来るようになる。

心を決め、スイッチを変えたら、発想が変わる。

迷ったときには、そう信じてみてほしい。

 

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ここからは余談。

 

子育てしているママの現実として、私が最もきつかったのは、実は「同じような子育てママ以外になかなか会えず、子育て以外の会話をなかなかできない」ことだった。

もちろんそういう会話もたくさん欲しているのだが、同じように、社会に属して様々な仕事をしている人と様々な会話をすることが、最高のストレス解消になってきた。

 

だから、まだ子が一人のときには仕事帰りに近所の馴染みのバーに一人で飲みに行き、他愛ない会話を楽しんだり、子のいない友人の恋の話を聞いたり、よくしていた。

 

閉塞しがちなママの意識を外へ外へ向けていければ、どんなに毎日にメリハリが出ることだろう。

ひいてはそれが、子供にイラついたりすることを減らしてくれるなら、それがベストなのではないか。そう、強く思っている。

 

 
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ママ的タイムマネジメント ~ 子育てママの独立・フリーランスについて考える 2

世の中、非正規を正規社員にする動きが進むのと同時に、多様な働き方を推し進める政策が「ようやく」展開されようとしている。

 

1つの仕事でプロフェッショナルを極めるのもよいが、それと同時に何か別の知識やスキルを習得していくという姿勢はとても大切なことだと感じている。

そう思うのは、海外の方で思いもよらない二足のわらじを履いている方を数多く見てきたからかもしれない。

 

ある人は写真家であり、大学の先生であった。ある人は、ミュージシャンであり弁護士であった。そういったことを、いとも普通に(もちろん相当な努力の末の結果だとは思うが)やってのけるにはいったいどうすれば良いのだろうと、彼らを見ながら思っていた。

 誰にだって1日は24時間。人生として与えられている時間だって、そう変わるものではない。

 

1つの会社に属しながら、プライベートもままならないほどに残業をして、土日は疲れてろくに動けない、そういった人生は選択したくなかった。

そういう人生を否定しているのではない。実際に私の父は、私が物心ついたときから夕食の時間に間に合うように帰ってきたことなど一度もなかったし、ほとんどが終電かタクシーでの帰宅であった。週末は毎週のように付き合いゴルフでいなかった。そこまでしなければならなかった状況だったのだろうし、そうしてきたからこその地位というものもあるだろう。

 

だが、私は違う、そうならないと思っていた。欲張りな私には、やりたいことがたくさんあったからだ。しかもそんな二足のわらじを履いている人たちを数多く見てきて、どうにかして私も彼らように、パラレルなキャリアを積めないものかと悩んできた。

 

 

その考えは、母になっても変わらなかった。いや、むしろ強くなったかもしれない。

 

子育ての大変なところは、何かに腰をすえて取り組みにくいところだと思う。計画通りに何も進めさせてくれないリトルモンスターとの生活は、母一年生のころには本当に苦しく、事業を営んでいたが、常に「何も終わらず」、作業が終わらないことがストレスでしかなかった。

 

どうしてこう、すべてが思い通りにいかないのだろう。と。

「子供との毎日の過ごし方」という名の新しいタイムマネジメント術を修得するまでは、ノイローゼになりそうなほどに時間の使い方がわからず、仕事を進めるために子供を置いて店に出たこともあった。

 

ところが時が経つにつれ、「思ったより時間がないわけではない」ということに気がついた。少しだけ工夫をすれば、家でも外でも時間を作ることはできる。

実験は最初、授乳中のわずかな時間や、1時間程度の子供のお昼寝、電車での移動時間から始まった。

そういった時間をSNSやヒルナンデス鑑賞に費やすのをやめ、それ以前よりタスク管理に使っていたEVERNOTE をフル活用し、まずは店用のメニューの下書きを作ったりアイディアを書き留めたりすることから始めた。

 

気になる店の盛り付けの写真なども、とにかくEVERNOTE に放り込む。そうしていくと、店のスタッフとのミーティング用のメモを作ることもなく、EVERNOTEの画面を開くだけで済むようになった。

しかも作業は授乳中にスマホでもでき、もちろんPCでも、そして店にいるときは店のPCでもできる。

とにかく一ヶ所に情報を集約していくことを徹底し、時間があるときに効率的に見返すことができるようにした。

 

 

この癖を徹底してつけていくことで、私は自信がついてきた。この調子なら、二人目が生まれてもすきま時間で仕事をすることができるかもしれない。

しかも、愛すべき「大きなお荷物」であったお店が閉店するので、さらに時間ができる。

これはイケる。そう思い、お店の閉店まで2ヶ月という時期から、在宅でできる仕事を探し始めた。

 

当時はまさかライターとして十分なお金がいただけるなどと思っていない。ただ英語には多少の自信があったので「在宅 翻訳」でググるところからはじめた。indeedという求人サイトは非常に効率的に色々な媒体の求人が探せるので、画面に穴が開くほどの勢いで情報を探した。

そして、初日に見つけたのが、今もたくさん書かせてもらっているグルメライターの仕事だったのだ。海外のサイトの翻訳もありということで検索に引っ掛かってきてくれて、ありがとうとお礼を言いたいところだ。

 

実は他にも魅力的そうな仕事がいくつかあったので、いくつかのトライアルを受けた。

しかし、不十分なリサーチ力を理由に落とされたり、経験がないことを理由に落とされたり、返事が来なかったりした。

 

余談になるが、SNSなどで見かける大手キュレーションサイトのライター募集などが巷には溢れ返っている。しかし、これらの多くは小遣い稼ぎをしたいと思っているライター志望主婦が多いのを逆手にとり、到底最低賃金に及ばない劣悪な条件での募集がほとんどだ。

例えば、1000字の記事を書くのに下調べなどの時間を入れ、慣れてくれば1、2時間もあれば書けるだろうが、支払われる料金はたったの数百円だったりする。その上、到底さばききれない本数の依頼が一度にあり、多くの初心者主婦ライターがそこで自信をなくし潰れていくと聞く。

クラウドワークスやランサーズのようなサイトに掲載されている仕事オファーも、そういった激安単価のものも多い。また、主婦ライター自身のSNSフォロワーへの宣伝を狙いとしているサイトも多くある。皆さんどうか気を付けて。

 

 

さて。そちらの某グルメサイトで2つのテーマでの記事をトライアルとして執筆。合格し、思いがけずスムーズにライターデビューをしてしまった私。

だが、慣れないのもあり、最初は500文字の記事を1本納品した後も誤字脱字がないか心配で、納品後にも何度もチェックしたり、それが夢に出てくるほどだった。

次第に文章を書くことと自ら校正をすることに慣れてきて、仕事を始めた3か月後にはゼロ歳児のお世話をしながら月間で字数にして8万字から10万字という字数をこなせるようになっていた。

明らかに、すきま時間の活用という壮大な課題を克服し、自信がついた瞬間だった。

 

現在は、副業として派遣社員をしながら、このライター業を続けている。稼げる効率からすると圧倒的にライターのほうが上なのだが、案件が多い月と少ない月がある。そのため、ある程度のインカムベースを確保するために派遣社員も週5日、一日6時間程度で続けている(社保に入りたいのでこの時間で設定している)。

 

このダブルワークがかなり調子よく、社保には入れているために産休育休等は確保できる。しかも派遣先でも官公庁の案件の原稿を書かせてもらっており、こちらはライターの実績として加えることが可能だ。

唯一の誤算は、子供が風邪で休まなければならないときも家で仕事できる!と思っていたのが、こればかりはなかなか。子の看病と在宅業の両立は、難しい。

 

  

保育園に入れている間はしっかり子を見てくれるからよいけれど、小学校に入ったあとがどうやら問題らしいことは、まわりの友人たちの例を見ているとよくわかる。

我が家の場合は上の子が来年4月に小学生。学童には入れないといけないだろうが、それにしても今よりも色々とケアが必要そうだ。それまでになんとか、在宅ワークを6割くらいのバランスで生活を維持していくことができるように、妊婦の現在だがライター仕事を増やすための営業活動をしている。

 

女性たちがフリーランスや兼業を普通にできるようになれば、日本は変わると前回書いた。

ありがたいことに(まあ労働に係る問題を解決するのは必須なのだが)これが可能な方向に国は動いていて、流れが変わってきている。

 

私にはフリーランスは無理、と思う方もいるだろう。

でも、実は、そんなことはないかもしれない。あなたが扉を開けてみていないだけではないだろうか。いきなり全開にする必要はない。扉を1センチだけ開けて、向こうの世界を覗いてみたらよいと思う。

 

毎日同じオフィスのなかで煮詰まった頭を抱え、どんより疲れ保育園にお迎えにいくより、週に1日は早く上がって違う仕事をし、気分転換をしてみる。ときにはその時間、仕事はやめてヨガにいってみる。たまには1日、在宅仕事にしてみる。

あるいは月に一度、フリーで働いている友人と平日ランチに行き、軽くワインでも飲みながら情報交換してみる。そんな些細な行動で、心は潤い余裕が出るものだ。

 

私にはボーナスはない。でも、有給はある。

正社員のような安定した給与はない。でも増減はするが収入はある。

正社員のような安定した雇用ではないが、そのかわり、どの扉も開けられる自由がある。

必要なときに、子供に寄り添ってあげられる自由もある。

そして、今後の人生、どこへいっても食べていけるスキルを、今、磨いている。

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次回は、フリーランスや独立を志す方への心構えを書きたいと思います。

 

<参考までに>

文系の総合職としてキャリアを積んできた女性たちがフリーランスとして働くのをサポートする会社があります。

この会社のやっていることはとても興味深く、今の時代にあっていると思っているところ。

他にも業務委託として仕事を斡旋している会社は色々あるようですが、ここのやり方はハイクオリティ。

私も、ライター業務がないか、実はちょこちょこチェックしています。

http://waris.co.jp

 


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兼業とすきま時間 〜 子育てママの独立・フリーランスについて考える 1


経営していたフレンチレストランを閉めてようやく1年強がたった。

 

最後の方は、二人目を妊娠して現場に入れないので、副業もしていた。

店には入らず、昼に派遣で働く。店長と有能なアルバイトの二人で基本はまわしてもらっていた。

そのほかに、ライターとしての仕事も同時進行。吉祥寺を舞台にした音楽イベントの企画もしていた。

 

経営者であり、派遣OLであり、ライターであり、イベントオーガナイザーであり、母であったわけだ。

(今も会社は動かしているので全部一緒なんだが、飲食店という物理的な「場所」がなくなっただけで重荷は半減した)

 

どうやって生活しているの?どこに時間があるのと、よく聞かれる。聞かれた。

これらを両立するのは、そんなに大変なことじゃない。と思えるのは、とにかく全部をやりたいからだと思う。

その気持ちが強いと、すきま時間や、やる方法が見つかるものだ。

 

子供の面倒を見ながら、始終更新される売上速報を見ていた。

今日はダメだと思ったら、アルバイトに早上がりしてもらう指示を出す。たまたま店の近くにいて外の人通りがあるときは、チラシ配りの指示をする。

ライバル店や市場の動向チェック。メニューはもちろん、ウェブサイトも自分で作り、写真は一眼で自分で撮る。何でも自分でやった。

 

最初のころは毎日の売上や人数に一喜一憂しすぎていて、短期的な目線で色々試したりしていたが、開店して3年くらいたつと来店人数にヤキモキすることも少なくなり、心ここにあらずみたいなこともなくなった。

 

すきま時間。さらっと書いたが、子育てしながら何かを成し遂げるには、すきま時間の存在は偉大だ。

その積み重ねは、一月たてば大きな実となる。

すきま時間ができたらこれをやろう、と頭のなかを整理しておき、そのための準備をさらに細かいすきま時間(通勤電車の中や、寝る前の少しの時間)にしておく。

 

具体的には調べものが多い。調べる内容まで深掘りはしないが、答えがありそうなサイトをピックアップしてEVERNOTEにメモしておく。

これをしておくだけで、いざ時間が出来たときの作業効率が大幅にアップする。

 

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やりたいことがたくさんあるのは悪いことだと思わない。

1つの会社に属さず波乗りしながら人生を歩む自分にとって、悩んでいる時間がもったいなく、やりたいと思ったら既に始めているのが現実。

結果的に残るものが自分にとって大切なものだし、そのなかから色々な真実が見えてくるのだと思う。

 

風来坊的にやってきても、意外と押さえるところを押さえているのが自分のリアリストな部分だろう。TOEIC、経営知識、簿記知識、イベントノウハウ、文章、ジャズ、ワイン。B型が効を奏して広く掘ってきた。いつどれとどれが結実するかわからないけど、これが自分の得てきたもの。

 

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ようやく日本の会社も兼業を認めるところが少しずつ増え、政府も兼業を推し進めるという。

 

感覚的に、いろいろなことができないと潰しの効かない世の中になると感じてきたが、ようやく時代が追い付いてきた気もする。

副業禁止について、以前はそんなものかと思っていた。

今では企業がなぜ社員のオフタイムまでコントロールし、副業を禁じるのか理解に苦しむ。

個を個として認めてないだけではないのか。社員がさらに稼げる力をつけることは、頼もしいことではないの?

 

願わくば、もっと多くの人がスキルを磨く環境を得、独立して、自分なりの時間の使い方で毎日を過ごすことができればいいのにと実は思っている。

そういう人が増えたら、必然的に社会が変わり、日本が変わり、今、国の抱えている多くの問題が解決するように感じる。

特に子育て世代の女性たちが、出産する年齢までにそういった意識を持ってスキルを磨けたら一番良い。

でも、そうしてこなかった私も結果的にいま、フリーランスとして稼げているのだから、意識の問題かもしれない。

 

中小企業やベンチャーの文系ワークをフリーランスに外注するビジネスの動きがある。

マーケティングや人事、経理などの部門を会社で持たず、外注する。もしくは短期的に外注し、その後社内で引き継ぐ。

中小企業にとって、一つの部門を持たなくて良い、かつプロにその業務を担当してもらえるのはとてもありがたいはずで、とても面白い動きだと注目して見ているところだ。

 

〜 (次回に続く・次は私がフリーランスとして働きはじめたきっかけについて、書きます)

 


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手前味噌と環境ホルモン

日曜に、子の通う保育園で味噌作りをした。

 

参加を希望する家族は事前に作りたい量を申告しておけば、当日材料と煮大豆を用意しておいてくださる。改めて、なんと素敵な保育園!

うちは初参加なので4キロのみ。他のご家庭は、8キロとか12キロという量を作っておられるお家もあった。

 

米麹をぱらぱらほぐし、塩を混ぜ、大豆をフードプロセッサーでぐるぐる滑らかにしてから投入し麹に混ぜていく。全体が混ざったら、ハンバーグより少し大きめの玉を作り容器に投げ入れ空気を抜く。

最後に表面に塩して、ラップ&重石を乗せて終了~✴ 

半年~寝かせれば、美味しい手前味噌の出来上がり。

 
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正直に言うと、「え、こんなに簡単に作れるの?」 と驚いた!

味噌なんて和食の基本中の基本調味料なんだから、学校で作り方教えるとかしたら良いですね。

無添加の安心安全な味噌、4キロなら30分の仕込みで(大豆を煮る時間含めずだけど)出来てしまった。

毎日食卓に並ぶお味噌汁の味噌、子供が手伝って作ったものなら嬉しいよね。

 

パン、ピタやトルティーヤ、ご飯。人々の生活を支えてきた食べ物はシンプルな工程で出来ているものが多い。

食べ物がどのように出来ているのか、それを知ることが食育の第一段階。できないご家庭もあるだろうから、学校教育でフォローしてもらいたいものだ。

 

ちなみにプロセッサーがない場合は、すりこぎで潰すそう。これは大変。

なのでプロセッサー様様ですね(鍋にバーミックス突っ込んでもいいかも!)

 

 

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さて、保存容器について。

味噌を入れたあとに重石をしてから蓋をするので、ある程度大きめの容器が好ましいとのこと。

イケアで買った大きめのタッパー3つ持っていったけど、浅くて使い物にならず。結局、米びつに使っている野田ホーローの容器を使うことにした。

 

そこで、ふと考えたのだ、

味噌は半年以上寝かせることになる、塩分などが原因で、ヘタな容器では変なものが溶け出してくるのでは?と。。。

さらに。

今までタッパーのようなプラスチック容器をレンジにかけたり、短期間であれば食品保存に使ったり普通にしていたけど、果たしてそれらは安全なのか?と不安にかられ、色々調べてみた。

 

 どうやら、家で使っている保存容器はBPAフリー(環境ホルモンが出ない)ものが多いようだった(イケアの容器も激安だけどきちんとBPAフリー、さすがヨーロッパ)。けれども、炒め物を解凍したり一時的に高温になることが多かったのではないかと考えると、安心してはいられない。しかも5年以上使っているものがほとんど。

 

かといって、耐熱ガラスの容器は、まだまだ子供が小さく勝手に引き出しから出して遊んだり投げたり(汗)するので、取り出しやすい場所には入れられない。

 

加熱用と冷蔵用で容器を分けるのが理想的なのだろうが、この日々の忙しさでそれをマメに実行することが私にできるだろうか?

うーん、悩みは尽きない。

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結論として、優先順位は冷蔵用ホーロー容器と、ご飯冷凍用の耐熱ガラス容器、そして冷凍に使うのはなるべくジップロック。となりそう。

そして冷凍したものは、できれば湯煎? そこまではまだ無理かな~

何を冷凍するのか、そこから考え直さねばならないかも。

 

ホーローは高いけど、丁寧に傷つけなければ長年持つ。耐熱ガラスはそのままレンジにインできるイワキのもの優先。どちらもオーブンや直火に使えるのも嬉しい。

 

同様のことを鍋など調理器具についても考えていて、我が家のキッチンからテフロンが減ってきている。このことはまた、改めて書こう。

 

耐久性や安全性を考えていくと、こっちに行くんだね。

そのへん、意識高い人たちは当然!なんだろうけど、意識低かった私も改めて考えてしまったよ。

 

でもどうしても、レンジだけはまだまだ手放せそうにない。

 

鎮魂

6年前のことに思いを馳せます。
あの日亡くなったすべての方へ、祈りが飛んでいきますように。
あの日、愛する人を亡くしたすべての方が、1歩でも前を向いて歩めますように。
祈ります。

 

子供がいるからこそ、

今後も何があっても冷静な判断ができるよう、日々精進したいと思います。

子供の頭のなか

上の子が、昨日保育園で目に涙を溜めて、保育士さんに言ったんだそうだ。

 

「ママがノートと着替えとタオル、出すの忘れて行っちゃった。。。」

 

いや本当は、きちんと重ねて置いておいた(いつも自分で引き出しにインする)のに、見つけられなかったよう。

 

今朝、その話を保育士さんから聞き、なんだそんなことで泣かなくても。。。と思ったのだが、ふと思い直した。

子供の頃、私もこういう些細なことで不安が止まらなくなっちゃったこと、あった気がする。

 

子供の頭の中って本当にお花畑みたいなもので、ワクワクとドキドキに溢れてるんだよね。

酸いも甘いも知った大人は、ついそのことを忘れがち。

 

帰り道、歩道のタイルの黒いとこ踏まないゲーム(踏んだら地獄に落ちる)とか、赤いもの先に見つけたら勝ち!とか、急いで帰って夕ごはん作りたい私は思わずイライラしてしまうこともあったけど、

子供の毎日はそんな楽しみと驚きで溢れているべきで、大人の都合や常識を押し付けてはいけない。

 

私の思い出。小学校からの帰り(確か1年生)、寄り道に寄り道してトイレに間に合わず、ちょっとだけおもらししてしまったことがある。あと1つ角を曲がればうちなのに、間に合わなかった。

そんな些細なことも、あとで親に怒られるか心配で、すごーくドキドキしながら帰宅した。

帰宅後、怒られたかどうかは、覚えていない。

 

そんな失敗、子供だもの沢山あるよね。

もっと何というか、すべてをおおらかな気持ちで受け止めてあげなければいけないな、と、最近よく思う。

私たちが思うより、彼らの毎日はもっともっとエキサイティングで、楽しい毎日が永遠に続くような感覚があるんだろうな。

だからこそかな、不安や心配のコントロールが難しい。

 

毎晩、次男が寝てから長男は「ママ、潰れちゃうくらいぎゅーっとしてキスして!」と言ってくる。

長男なりに色んな我慢をしていて、そのリセット方法なんだろう。

安心して眠りにつく姿を見て、私も安心する。

 

子供は尊い

大人がお花畑を踏み荒らしては、いけないね。

 


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歯医者と妊娠

つい先日のこと。右奥歯が痛む。浮くような痛み。

ご存知の方も多いかとは思うが、妊娠中は口腔の唾液のバランスがかわり、虫歯になりやすい。

そのため、毎回のように歯がなんとなくムズ痒くなる。

 

でも、出来れば出産前に歯医者に行きたくなかった。

それは、6年前に妊娠中に歯医者に行って、苦い思いをしたから。。。

 

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当時、長男を妊娠中だった私は、今と同じくらい、確か妊娠6ヶ月だった。真夏の8月のある日、店の休憩中にのど飴をなめていたら、急激に奥歯にしみた。

その痛いことといったら!飴の有害成分(と思った)がふんだんに含まれた唾液が、奥歯の全神経に行き渡り、暴れまわってる。

 

何もできない、この世の終わりかと思う痛みだった。

そのときはうがいしたり冷やしたりしてなんとか収めたのだが、帰宅し、自宅に「妊婦歯科検診」の受信票があるのを思いだし、翌日に吉祥寺東急デパート近くの歯医者にかかった。

 

歯医者さんでは、お父さんらしい院長と息子らしい副院長が治療にあたっていたが、私を担当したのは院長。たぶん60代。

吉祥寺のなかでは経験豊富な人気歯科らしい。が、そのお父さんは私の歯を見ているあいだ、なんと私にずっと説教したのである。

 

説教の内容はといえば、妊娠中は麻酔やレントゲンができないから、歯を全部治してから妊娠すべきだろう、そんな計画性のないことで妊娠して大丈夫なのか?という主旨。

 

私はといえば、口を開けた情けない格好をしながら、ああ、ああと相づちを打つしかできず。

なんというか、今どきこんな医者っているんだなーと思って聞いていた。ひと昔前はいたのだろう。

まあ、早くいえば余計なお世話、歯科医にしてみれば正論なんだろうが、妊娠を計画するから先に歯を治す人なんて、このご時世いるんだろうかね?

 

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そんなこんなで歯医者に行きたくなかったが、日に日に痛みは増すばかり。仕方なく行ってきた。

生涯でこんなに歯医者に行きたいと思ったことはない、という冗談でも言えそうなくらい、歯医者を欲していた。

 

会社のすぐ裏に歯科をみつけ、評判を調べたらなんだか良さそうだったので早速電話。

受付の方の応対もよく、妊娠中であることを伝えると明るく大丈夫といわれ、安心して向かう。

 

さて、いざ、椅子に座ってみると。

先生は女性だった。しかも小池都知事くらいののおばさま。

 

なんだろう、今まで女性の歯科医にかかったことがないからか? 一瞬、不安に駆られる。

でも不安に駆られた直後、逆に「何故不安なのか」がわからなくなり、自分に問いた。

今どき、女性がダンプを運転していてもおかしくないのにね。治療への不安を理由に下らない差別するのかなぁ私。

 

自分、まだまだだなあと反省し、歯痛の運命を小池都知事に任せることにした。

 

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結局、以前治した歯の銀歯が減り、そこから隙間にバイ菌が入ったというシナリオだったらしい。

年度末の突貫工事みたいな応急措置が行われ、レントゲンも麻酔もなしでとりあえず1回目は無事終了。妊娠中だからといって怒られることもなかったし、なかなか安心感のある素敵な先生だった。

 

先生は火花の散る金属切断とかの時に被る透明のフェイスガードみたいの、ずっとしてて、かっこよかった。

まだ仮の蓋がしてあるだけで痛みも取れていないんだけど、ここなら続けて通えそう。

 

以下 待合室にあった書籍、谷川俊太郎「質問箱」より、心に残ったところ。(抜粋ではありません、本文はもっと、リズムがあります)

 

Q 大昔の人はどんなことで笑っていたんでしょうか?

谷川 赤ちゃんが笑ったら、まわりの大人も笑ったと思います。それに、なんとかのミコトがワイセツな踊りをしたりして、大笑いしたのではないでしょうか。

 

Q 祖父祖母に優しくしたいのですが、「長生きしてね」「元気で過ごしてね」などこっぱずかしくて言えず、素っ気ない態度を取ってしまいます。どうしたら言えるようになりますか。

谷川 あなたは祖父母を愛しているようですね。それは言葉で伝わるものではなく、あなたの素振りすべてから伝わっています。それに、優しくするのがこっぱずかしいというのは大切な感覚です。

 

Q 子が「お母さんが死んだら悲しい」と大泣きします。そんなとき、どう声をかけていいかわかりません。

谷川 あなたはすべてを言葉で伝えようとしすぎていませんか。

そんなときは、子をぎゅっと抱き締めて一緒に大泣きし、そのあと一緒にお茶しましょう。

 
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