決意とスイッチ ~ 子育てママの独立・フリーランスについて考える 3
今日のテーマは子育てママに限らず、何らかの形で独立を考えるすべての方に。。。
ここまで読んできて、私にもフリーランスや独立、もしくは副業できるかも?
そんな風に思っていただける方が一人でもいたらとても嬉しい。
過去の記事はこちら
http://yayoishands.hatenablog.com/entry/2017/03/21/100616
http://yayoishands.hatenablog.com/entry/2017/03/30/231256
今日は、いざ扉を開ける前に整えるべき「気持ち」について書きたいと思う。
会社に頼らず自分で稼いでいこうとするときに、一番大切なのは何か?
それは「スイッチの切り替え」。
これさえできれば、準備の8割はできたようなものだ。
逆に言うと、それくらいこのスイッチは重かったり固かったりする。
「自分の力で生きていく」
決意さえ決まれば、人間は強い。不安を遥かに凌駕する新たなアイディアの泉が、こんこんと湧き出てくるはずだ。
不思議なのは、ああでもない、こうでもないと悩んでいた日々と何ら変わらないはずなのに、決意をしてスイッチを変えるだけで、全てが変わったかのように思えることだ。
それは何故か?
「どうなるかわからないことを心配しても仕方がない」ということに気づくからだろうと、私は思う。
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「不安の正体」は、実体がない。
どうなるかわからない。見えないことを不安に思っているだけなのに、不安というのは感じれば感じるほど増大するのがやっかいだ。
心配事もキリがない。仕事が思うほどなかったらどうしよう、スキルが足りないとクレームが出たらどうしよう?と。
でもそれは、自分の脳内で起きている妄想、仮想であるということを常に意識していればいい。
そして、不安を解決する方法はただ1つ。
具体的に動くこと。
何もせず、不安だ不安だと時を過ごしていることは、一番の時間の無駄だと私は考える。
具体的に何かをする。
何をしていいかわからない?何でもよい、友達や家族に考えを聞いてみるだけでも良いのだ。
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「決意」をすると、ふっ切れる。
そして、今まで考えられなかったほどに肩の荷が軽くなり、また自分の二本の足でしっかりと地面を踏みしめこの地上に立っている感じがするだろう。
私はこの、起業に向けて気持ちがふっ切れた日のことを忘れられない。全身をアドレナリンが駆け巡り、「大丈夫、やれる」と根拠なき自信が溢れてきたものだ。
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ではその決意をするために、最初にすべきことはなにか?
まず、「何故、いまの自分の環境を変えたいのか」を明確にする。
子供と一緒にいる時間を増やしたい、でもよい。自分の可能性を試してみたい、でもよい。その夢に向かって第一歩を歩み出すのだから、動機は限りなく明確なほうがよい。
次に、「自分は何ができるのか」を棚卸ししよう。
会社で仕事をしていると、漠然と様々な業務をこなし、各分野においての自分のスキルを見失いがちになる。
英語なら、ヒアリング、スピーキング、文書作成能力がそれぞれどのくらいなのか。
経理なら、リーダーレベルかアシスタントレベルなのか、例えば仕訳ならどこまで明確にわかっているのか。人に教えられるレベルか。
組織に属さず仕事をすることは、すなわち「自律、自走性のある人材」であることを求められる。どの分野で自分は自走ができるのか、しっかりわかっておきたい。
そして、特に業務委託等で働く際には「自分を安売りしない」と心に決めよう。
世の中には在宅等で仕事をしたい人たちを狙った詐欺紛いの求人がたくさんある。
ちなみに私が昨日見たものは、TOEIC900点以上を要求しつつ、一文字あたり0.6円という信じられない安価の英文ライターの仕事だ。3000字で1800円。下調べ込みで3000字を書くには2時間は必要。最低賃金を下回っている。
そういったものに引っ掛からないよう、出来れば世の中の派遣会社の給与相場などで、自分の求める一時間あたりの単価を設定しておきたい。それをベースに、仕事の単価を見ていけばよいと思う。
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もうひとつ。
「決意」のスイッチを押すために、考えて損はないことを書いておく。
人生はいつでも、やり直しができる。
何千万という元手がかかるビジネスをやるわけではないのなら、より、そう思う。
もし独立して何かのビジネスを始め、数百万の穴を開けてしまったとしよう。
その数百万の穴埋めは、一体何年で払い戻せるか? 車を購入した場合を考えてみよう、せいぜい5年で取り戻せるのではないか?
それよりも、チャレンジしたこと、失敗したことによって得られる経験値のほうが、その後の人生においてお金では代えられないほどの役割を演じてくれるはずだ。
やろう、と決めたら出来る。
やるために考え尽くすから、出来るようになる。
心を決め、スイッチを変えたら、発想が変わる。
迷ったときには、そう信じてみてほしい。
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ここからは余談。
子育てしているママの現実として、私が最もきつかったのは、実は「同じような子育てママ以外になかなか会えず、子育て以外の会話をなかなかできない」ことだった。
もちろんそういう会話もたくさん欲しているのだが、同じように、社会に属して様々な仕事をしている人と様々な会話をすることが、最高のストレス解消になってきた。
だから、まだ子が一人のときには仕事帰りに近所の馴染みのバーに一人で飲みに行き、他愛ない会話を楽しんだり、子のいない友人の恋の話を聞いたり、よくしていた。
閉塞しがちなママの意識を外へ外へ向けていければ、どんなに毎日にメリハリが出ることだろう。
ひいてはそれが、子供にイラついたりすることを減らしてくれるなら、それがベストなのではないか。そう、強く思っている。